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Seasons [Seasons]

休日だけど頑張って働きに出る。暖かい日差しに芽はぐんぐん伸びていて、ガーデナーを喜ばせる。昨日のチューリップの蕾は直立して、もうはっきりとチューリップであることがわかる。と、同時に、テデトールすると、絶対にその蕾を折ることが明白な絶好のボジションに、アブラムシの大家族が食卓を繰り広げているのを発見する。((う〜、こ、こんな所に〜、と、とれない。))刷毛があるのだが、そんな事してると、また一台電車に乗り遅れてしまう。夕方には倍になっている大家族をみすみす逃す無念をひきづりつつ、仕事場へ向かう。

仕事を済ませ、午後は楽しみにしていた宝塚ガーデンフィールズ内"Seasons"へ。
http://www.gardenfields.jp/seasons.htm

ここはガーデナーの学び舎で、恩師Paulさんがデザインした庭園だ。遊園地の跡地は驚くべき変貌をとげた。ここの素晴らしさは一度訪れただけではわからない。ガーデナーもできたばかりの冬の時期に訪れ、見るべき花もない事にがっかりし、しばらく足が遠のいていた。ガーデナーはその時の自分の未熟さ、あさはかさを呪う。

ガーデナーはこの地で、庭は四次元で考え、デザインし、育てていくものだと言う事を学んだ。普通は、庭に植物を植える時三次元まではよく考える。色、形、高さで面を埋めていく。しかし植えた植物が時間軸でどう変化していくのか、どう色や形や高さを変えていくのかまではなかなか考えが及ばないんじゃあないだろうか。日照や他の植物との相性、特徴、見えかた全てのバランスが配慮され、この庭はできている。しかも薬剤は極力使わず、生態系を大切にしている。メンテナンスしやすい丈夫な原種や、乾燥に強い植物たちが、様々な生物と共存している。なにより植物達が生き生きと楽しそうだ。

とってつけたような英国風庭園ではない。一年草やバラなど単一植物だけで、花期は華やかだけれども、あとは枯野のような庭とは一線を画している。外国の植物だけでなく、日本に自生する植物がうまく取り入れられて、改めて日本の植物相の豊かさを再認識させられる。多年草と球根の組み合わせや、低木、落葉樹の使い方など庭を持っている人ならすぐ活かせるアイディアがたくさんあると思う。なんだか回し者みたくなってきたけど、それではガーデナー目線で庭をご案内!

今見頃のシラーシビリカ、バックはフキノトウ
落葉低木シラタマミズキと球根シラーシビリカの組み合わせ

次号に続く。
追記:去年の様子はいむらさんのページをご覧下さい。
冬の庭http://blog.so-net.ne.jp/rimura2/2005-02-02
春の庭http://blog.so-net.ne.jp/rimura2/2005-04-28
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学名:シラーシビリカ Scilla sibirica (ユリ科)*「球根草花」p120
学名:シラタマミズキ Cornus alba "Sibirica"(ミズキ科)サンゴミズキとも言う*「花合わせ実用図鑑」p227


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