春の手入れ

ブログ上ではさぼっていたガーデナーだったが、現実世界では、結構頑張って花壇の手入れをしていた。昨年暮れのつるバラの誘引、剪定に始まって、冬から春先にかけては、落葉樹や宿根草を切って切って切り倒していたのである。ようやく作業が一段落した時、ふとまだ切り戻していない子達の事を思い出した。あの「秘密の花園」の事である。（→詳細はカテゴリー「秘密の花園」をご覧下さい。）

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１年ぶりの庭に対面するには、少しばかりの勇気がいる。先に花園を覗いた相棒maruが声をあげた。

「わぁ、すっごい咲いてる。」

高鳴る胸を抑えつつ、ガーデナーも続いて、門から覗く。すると何とも不思議なお花畑が広がっていた。

秘密の花園

（←後方の枯れ木は萩、左横はタカノハススキ、画像ではシャガがあまり映っていない。→遊びに来ていたテントウムシ）

チューリップの赤にオステオスペルマムのピンク、そこにシャガとツルニチニチソウの紫のグラデーション。

こんな組合せは、どんなガーデナーもまさか思い付くまい。感心するやら、思ったほど荒れてもなかったので、ほっとするやら、久々の再会に感激するやら、複雑に入りまじった心境で庭を改めて眺め回す。

昨年はシャガが他を凌駕した「シャガ・ランド」になっていたのだが、今年はツルニチニチソウが勢力を伸ばしていた。さあ、作業の時だ。後方のハギとタカノハススキの剪定はmaruに任せ、ガーデナーは埋もれた宿根草を捜索しながら、切り戻していく。

ブッドレアがあるはずの所から、カラカラになった木の根っこが発掘される。あの猛暑とゲリラ豪雨に耐えきれなかったらしい。もうあの花に会えないのかと思うと、やっぱり気持ちが沈む。が、山アジサイやエキナセア、フロックスの無事は確認できた。カノコユリも倒れながら、既に茎を伸ばしていた。リョウメンシダも元気だ。発掘作業と並行して、雑草を取り、増えすぎたシャガやツルニチニチソウを剥がしていった。今年はmaruもガーデナーとして、戦力になっていたので、切り戻しの作業はかなりはかどった。

で、こちらが作業後である。

（←え、どこが変わったの？と言うくらい違いのわからない作業後の画像、→後方から門扉の方向を見る）

雑草を根こそぎ取ろうとすると、せっかくの球根達を踏むにじってしまうので、次回に持ち越す事にした。日が差すようになって、今度はムスカリや他の球根も顔を見せてくれる事だろう。不在だった救世主には、GW頃に又手入れに来る旨メールをして、花園をあとにした。

手入れの後は、西宮市北山緑化公園に寄る。苗もスカウトしたかったのだが、あいにくめぼしい子には出会わなかった。ただ今後の戦力になりそうな子達は公園内でしっかり目をつける。

（←ムスカリ・マウントフット、→ムスカリ・アズレウム、どちらも普通のムスカリと違って、葉がすっきりしている所がお気に入りポイント♡）

この青、紫系のムスカリがいれば、赤やピンクのチューリップが一層映えるはずだ。秘密の花園が教えてくれた事を胸に、清々しい気持ちで帰途についた。

（←花園で鈴なりだったスノーフレーク、→公園にいた謎の鳥、本編に全く関係ないが、撮れたので載せてみました^ ^;）

（撮影：3/29）

コメント 13

こんにちは。
じつは、ずっと気になっていたんですよ。秘密の花園。
しっかりと花園になっていたんですね。
庭って、造り始めた時は、いくら植えても育たない気がするのに、何年かするとちゃんとそこに合うやつが残って花を咲かせてくれるんですよね。
ガーデナーの存在は？と少し思いつつ、生き物の力強さに感心します。
by いむら (2009-04-03 19:28) 

ムスカリ、葉がすっきりしてる方がいいですよね〜
うちのはなぜかやたらと茂りすぎて・・・（肥料のせいか？）

花園の植物達はいきいきしているように見えますね。
自由奔放って感じでしょうか？（笑）
by フク (2009-04-04 00:05) 

＞ご訪問＆コメントをありがとうございます！当地はまだ今日も寒そうですが、すぐに春めいてくるでしょうね。今度は種まきの準備です^ ^v

＊いむらさんへ
覚えてて下さいましたか。どうなったのかと言う声はなんとなく聞こえていたのですが（？）、ブログでも久々の登場でした。
おっしゃる通り、初めは成長も遅くて空間が埋まらなかったのですが、雑草とシャガとツルニチニチソウが見事に埋めてました（苦笑）。一端軌道に乗ってしまえば、ガーデナーは、植物達や環境をじっくり観察しつつ、そばで見守るって感じなのかもしれませんね。

＊majoramさん、nice!をありがとうございます。

＊フクさんへ
普通のムスカリはやっぱり葉がとぐろを巻いちゃうますよ。以前、全く肥料もやってなかったですが、やっぱりでろーんと鉢からはみ出してました。狭い空間なので、葉の付き方を見て品種を限定しています。
「自由奔放」っていい表現ですね。野生化してるって言う感じでしょうかね^ ^;手間要らずの庭とは言え、たまには手入れが必要ですねv


by せり (2009-04-04 07:42) 

秘密の花園の管理は、そのままされていたんですね。
今年はじめて覗く気分とーってもわかります！！
嬉しいお迎えがあって良かったぁ^^vv
綺麗に咲いてくれていると、お手入れも気持いいですよね。
by nono (2009-04-04 07:52) 

誰か私にも日当たりのいい広い庭を貸してくれないかしら…
うちの地植えスペースは狭いので、広い庭を作ってみたいです。
by チョコまる (2009-04-04 13:24) 

＞nonoさんへ
コメントをありがとうございます！引っ越してから、遠くなったのと、花壇の手入れもあって、以前ほど通えなくなっているのですが、この時期だけは行ってました。御陰で野生化してしまってます^ ^;
今年はもう少し手を入れて、株分け、種まき等で花壇と連動させて行くつもりです。庭の手入れはまめにしないと駄目ですね;

＞チョコまるさんへ
コメントをありがとうございます！そう言えば、鉢植えが中心でしたね。うちも狭いので、駐車場の一部をつぶして、地植えスペースにしましたv30cm幅の大きなコンテナーを入れてる所もあります。あとは実家、親戚、空き地（？）、利用できる所は利用しましょう！vご近所にお気に入りの苗を株分けして配って、自分の気に入った植物をどんどん広げちゃうと言うのもいいかもしれません♪

by せり (2009-04-05 08:38) 

お疲れ様でした、
お庭の手入れは、大変でしょうね。＾＾＊
by こうちゃん (2009-04-05 18:59) 

秘密の花園、思いの他たくさんお花が咲いて嬉しかったですね。
あまり手を掛けなくて済む庭は、わたしも理想で
実は、今の我が家の庭も、ほとんど手を入れていないんです。
いろいろと忙しくて、庭の手入れに全然時間を掛けられないのですが
どんどん苗を増やすのではなく、今ある植物をしっかりお世話しながら
自然風な庭になればなと思っています。

by みー (2009-04-05 21:41) 

秘密の花園、きれいに咲いてせりさん達を待っていたんですね。
ツルニチニチソウ、以前欲しいなと思ったんですが、
繁殖力が強いからって母親からダメだしが出てかないませんでした（＾＾；

ムスカリも結構種類が多いんですよね～。
私も大好きで寄せ植えには必ず入れてます♪
アズレウムって花びらの筒の先がギザギザになってて可愛いですよね♡


by こももにゃん (2009-04-05 23:39) 

＞皆様へ、ご訪問＆コメントありがとうございます！しばらく放置していた「秘密の花園」ですが、ブログに載せて、自らプレッシャーをかけてみました（？）。皆様に見てもらえるよう、頑張って手入れします！

＊こうちゃんさんへ
毎日こまめにやっていると何でもない作業なのに、１年溜めるとさすがに大変ですね^ ^;ブログ同様、こまめにやって行くのを目標にしますv

＊みーさんへ
あまり手を入れない方が、自然で手間がかからない庭になるのかもしれませんね。でも入れなさすぎると、こんな風にただの「野原」になってしまうので、「ナチュラル」と「ワイルド」の境目が難しいです（苦笑）。

みーさんのお庭は骨格がしっかりしているので、きっと素敵なナチュラル・ガーデンになるでしょうね。また楽しみにしています♪

＊こももにゃんさんへ
ツルニチニチソウは普通の花壇に植えたら、お母様のおっしゃる通り、「危険」です^ ^;でも木の後ろとか、塀際で手が入らないような日陰があれば、重宝しますよ。上から垂らすような感じでも素敵です。ただ普通の花壇に放ってはいけません！（苦笑）

そうそう、アズレウムのギザギザが可愛いですよね♡なかなか球根が見つからないのですが、花壇に是非来て欲しい子です。

＞note774さん　nice!をありがとうございます！






by せり (2009-04-06 08:23) 

ほっておいても、元気に頑張っていたりしますよね

謎の鳥君は、まだ北に帰ってないツグミ君のように見えます
５月の連休過ぎにはシベリアの方に渡るようです
by アッキー (2009-04-06 14:54) 

＞アッキーさんへ
ご訪問ありがとうございます！
植物達は基本的には逞しいですよね。って事で、よくほったらかしにしてます^ ^;

あの子の名前はツグミ君ですか。しかも渡り鳥なんですね@ @勉強になります。今まで花しか見ていなかったのですが、公園には色んな鳥が遊びにくるんですね♪
by せり (2009-04-06 19:04) 

ムスカリって、いろんな種類があるんですね(･ω･*)
知らなかった。
by Riyo-Lyon (2009-04-22 12:26)